2014年05月30日のエントリー

交通事故被害のみなさんと 千葉商科大学ソフトカー・プロジェクトチーム

2014年05月30日 · コメントは受け付けていません。 · 未分類

千葉商科大学政策情報学部まちづくり研究室の小栗幸夫教授が中心のソフトカー・プロジェクトチームが開発・普及を進めているソフトカーとソフトQカー。
小栗教授の研究室では日本各地、世界各国の交通被害のみなさんと交流しながらプロジェクトを進めています。
そのソフトQカーが5月28日から29日まで仙台メディアテークで開催されたICT推進フェア2014in東北で紹介されました。
小栗教授が来仙と聞き私も会場にお邪魔させていただきました。
ソフトカーとは
道路によって最高速度を変え、ライトで外務に表示し、やさしく走る車です。
どんな車も、最高速度の表示と制御装置の搭載でソフトカーになります。
ソフトQカーとは
ソフトカーの電気自動車版です。歩行者の速度で走ることができます。
もちろん必要な道路では普通に走ることもできます。
単にゆっくり走るという概念ではありません。
人と車が共存するゾーンを全国のまちとむらのみなさんで目指そうとするものです。とても画期的な概念です。
これは脱車社会でもありません。

大型輸送を否定するものでもありません。
普通車もトラックも人と車が共存しながら、安全で悲惨な交通事故を防止する取り組みです。
多くの課題はありますが、スクールゾーンやシルバーゾーン、通勤通学時間帯などでは
重大交通事故を防止できる即効性のある取り組みだと思います。
当社としてもこの取り組みに賛同しております。
この度は小栗先生といろいろと話が進み、5月29日から6月8日ころまでの10日間、当社の車庫で
ソフトQカー1台を展示・実用使用することになりました。
交通事故事件問題、車社会、交通事故被害者遺族問題と常に深く関わっている会社として
小栗教授の説明を受け、実際に運用する機会を得て、あらためて交通社会の様々な問題点を考えさせられました。
重大な交通事故を無くす取り組みとして、警察の取締りの適否を論じあったり、罰則の強化、厳罰化を審議するのと同時に
ソフトQカーの概念を具体化する政策も話し合うべきだったのかもしれません。
交通死亡事故0という究極の目標を掲げ宮城県では先日
みやぎ交通事故0キャンペーン
という取り組みが県警をはじめ県下で始まりました。
これまでも同様の施策は何度も行われていましたが、ソフトQカーの発想で交通事故を防止しようという取り組みはありませんでした。
交通事故防止や交通秩序の維持に果たす警察の力はとても大きく、影響力があります。しかし
子供、お年寄りなど交通弱者の事故防止~具体的に何をしてきたのか? 要は取締りの強化という言葉です。
交差点関連事故の防止~具体的に何をしてきたのか? 要は取締りの強化という言葉です。
悪質・無謀運転車の事故防止~具体的に何をしてきたのか? 要は取締りという言葉です。
交通の取締りは警察固有の権限で、取締りは適正に強力に行うのは当然ですが、せめて
春と秋の年2回の交通安全県民総ぐるみ運動期間中や、今回のような交通死亡事故0キャンペーンなどのように
特別な時間と費用、人員がかけられるなら、地域社会でソフトQカーを推進させるにはどうしたらいいのか、困難にさせている原因が何で、どうすればその原因を取り除くことができるのか
といったことを、都道府県市町村、警察本部、交番、駐在所、町内会、PTA、地域住民などが車座になって
話し合う機会を設けてもいいのではないでしょうか?
現状は、警察は取締りをやるから、地域住民はやれることをしよう
という取り組みになっていると思います。
人と車が同じ道路を利用しているのですから、共存できる交通社会を作っていく視点で
交通事故防止に取り組みたいと思います。

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飲酒運転事故 滋賀県警警視

2014年05月24日 · コメントは受け付けていません。 · 未分類

滋賀県警は5月22日、酒を飲んでオートバイを運転し、事故を起こしたのに届出をしなかったことで滋賀県警科学捜査研究所所長の警視(55歳)を道路交通法違反(酒気帯び運転・事故不申告)の事実で書類送検し、懲戒免職処分にした。
滋賀県警の報道発表では、警視は4月24日午後11時40分ころ、大津市藤尾奥町の国道で酒気を帯びた状態でバイクに乗り、ガードレールに衝突する自損交通事故を起こしたにもかかわらず、警察に事故発生の届出をしなかったということである。
警視は肋骨を折るなどの重傷を負った。
警視は、事故現場から約6キロ離れた場所を血を流しながら歩いているのを通行人が不審に思い、通報、駆け付けた警察官が職務質問をしたことから事故が発覚、呼気からもアルコールが検出された。
警視は同日午後7時ころから大津市内で職場の懇親会に出席し、ビールを6~7杯飲み、店の送迎バスで一旦帰宅したところ、携帯電話がないことに気付きオートバイで探していて事故を起こしたという。
警視は、「情報の入った携帯電話を無くしてパニックになった」と説明している。携帯電話は事故翌日に自宅近くで見つかったという。
監察官は「幹部警察官がこのような事件を起こし申し訳ない」と述べているが、幹部どうこうの問題ではないが
これ以上監察官もコメントの出しようがないだろう。
ところで昨年から滋賀県警科捜研鑑定書に対する意見書を述べたことがあるが、
もしかするとその時の科捜研所長とはこの警視だったのだろうか?
こうしてみると飲酒運転の動機は本当に様々で、この特定できない様々な動機こそが飲酒運転を絶無にすることができない理由だと思う。
どんなに法で規制したところで、動機を持って行う犯罪に対して法は無力である。

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岐阜県での交通事故調査・検証

2014年05月15日 · コメントは受け付けていません。 · 未分類

岐阜県粟野3丁目、ここが大きな事件の舞台となる。何の変わり映えしないごく普通の信号機交差点。
この信号機を巡って新たな事件が始まるが、まずはその現場に赴き現場の様子を直接肌で感じることにした。
制服を着ていた昔なら「実況見分」という分野だ。
まさしく犯罪事件事故現場にある有形無形の事象を五感の作用によって体得する調査活動である。私はこの調査方法をとても大切にしている。
様々なものが現場に赴くと見えてくるし、聞こえてくる。
調査依頼の中には写真鑑定や図面精査だけで鑑定依頼というものもあるが、肌で感じることができないと
要点が何であるのかが漠然として見えにくいのは事実である。
書面や写真で事件事故を把握しようとするのが弁護士であり、検察官でありそれで判断しているのが裁判官である。
それではわからない、重要な多くのことが現場にはあるから私は可能な限り現場に足を運びたいと思っている。
何年前の事件であっても現場の状況が変わりないのであれば、そこには何かが必ずあると信じている。
岐阜の調査はまだまだ続く。

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交通事故・事件捜査のプロとして

2014年05月15日 · コメントは受け付けていません。 · 未分類

交通事故・交通違反事件捜査経験者のプロとして、5月13日発売の「別冊宝島(宝島社)」に当社佐々木尋貴が登場している。出版される前に入念な取材とこまめな原稿チェックを積み重ねよくできた本である。率直な感想だ。
私が素晴らしいと感じるのはプロの職業人に対する取材に対して、ライターもまた驚くほどプロである。基本的なことは絶対に誤りがないと自信を持っているからできることである。それがプロの姿勢でもある。
平成25年4月15日、最高裁判所第三小法廷において警視庁府中警察署が速度規制を誤って交通違反の取締りをしていた問題に関する判決が行われた。
判決では、交通違反として検挙された15人に簡易裁判所が行った罰金の略式命令を破棄し、2人を無罪、13人は公訴(起訴)を棄却する判決を言い渡した。15人が既に納付した計96万円の罰金はそれぞれ返還される。
判決では府中市の市道は最高で60キロの走行が可能だが、誤って30キロとする標識が設置され、これに従って速度違反で検挙された300人以上のうち15人が2012年に略式命令を受けていた。
この日の最高裁判決は、60キロで運転していた2人を無罪、62キロ~79キロで走行したが、反則金の納付で済むはずだった13人については「略式命令は違法である」と結論付けた。
誤った規制標識で摘発した違反事実について、なぜ最高裁まで争うことになるのか甚だ疑問である。
そもそも速度取締りに従事する警察側が、プロとして取締りの大前提である規制標識の誤りを犯しているのだから、争う余地がないと感じる。
私も速度取締りに従事していたが、白バイであれレーダーであれ、また違反内容が速度違反であっても駐車違反であっても
標識で規制している違反の取締りを行う時には慎重に何度も標識が有効なものであるのか「公安委員会意思決定」とういう、いわゆる「告示」を入念にチェックした上で行っていた。
それが取締りに従事する警察官として、当然果たすべき義務であり、プロであると自覚していたからだ。
警察官も人であり、過ちもある。しかし、業務に関して犯してはいけない過ちというものがあり、それがプロの厳しさで職業倫理というものだ。
交通事故、事件捜査のプロとして、最高裁判決の意味を重く受け止めて欲しいと願う。

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交通違反、誤って女性を逮捕

2014年05月09日 · コメントは受け付けていません。 · 未分類

宮城県警察は古巣でもあり、どうしても不祥事案件は気になってしまう。
平成26年4月29日、シートベルトを着用せずに車を運転していたとして、刑事罰の規定がないのに、道路交通法違反の事実で、誤って山形市内の30代女性を現行犯逮捕したことを発表した。
宮城県警は約3時間後に女性を釈放し、謝罪した上であらためてシートベルト装着義務違反の点数切符(白切符)を作成し女性に交付した。
県警地域課によると、29日午前10時ころ、仙台市宮城野区の県道で、宮城県警察機動警ら隊の男性巡査部長48歳と男性巡査長24歳がシートベルトをしていない女性が運転する車を発見停止させた。
女性は一旦停止したものの、手続きが完了する前に走り去ろうとしたため、巡査部長らが現行犯逮捕したという。
逮捕後、仙台東警察署司法警察員(実際には交通課長)に身柄を引致する際に、交通課長からシートベルト違反では現行犯逮捕できないことを指摘され判明した。
巡査部長らは「刑事罰がないことを知らなかった。」と弁解しているということである。
交通違反と刑事罰、行政罰のついて詳しい知識がない一般の方々では、この記事の意味がよくわからないのではないだろうか?
一見すると立ち去ろうとした女性が悪いのだから逮捕されてもやむを得ないと感じるかもしれない。
しかし、それは感覚的なことで法の執行者である警察官にとっては絶対に許されないことである。
沼田光二地域課長は「警察官が基本的事項を知り得ていなかった。あってなならないこと。」とコメントしているが、
まさに、基本的事項である。
ちょっとお粗末である。

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交通事故現場見取図の改ざん事件

2014年05月09日 · コメントは受け付けていません。 · 未分類

鹿野島県警鹿児島西警察署で交通事故の実況見分調書の改ざんがあったとして、鹿児島県警は5月8日、改ざんを指示した58歳の警部(現・県警交通部交通企画課)と、
その部下だった巡査長30歳、巡査23歳を虚偽有印公文書作成・同行使の罪で鹿児島地方検察庁に書類送検したことを発表した。
鹿児島県警の発表では、警部は鹿児島西警察署交通課長だった2011年12月から2013年2月の間、鹿児島市内で起きた交通事故6件で、部下3人に実況見分調書の中の現場見取図の書き換えを指示し
部下の3人が従ったとしている。現場で作成した見取図と、後日、当事者から聞き取りした内容に食い違いが生じたためで、調べに対し警部は「これくらいなら死傷はないと軽く考えていた」と話したという。
鹿児島県警では警部を減給10分の1(6ケ月)の懲戒処分とし、巡査長など3人を所属長注意とした。
警部は同日付けで依願退職した。
このようなことはよく起こることだというのが経験上の私の実感である。
私が警察官を辞める3~4年前ころは、交通課長などが書き換えを指示するということはかなり少なくなっていた。
ということは、現場の警察官が作成した見取図が絶対的となり、間違っていても堂々と公の場にはびこる弊害も生まれた。
そもそも実況見分調書とその添付見取図というものは、いったん立会人の指示を受けて作成された性質のものえあるから
上司からの指示などで修正できるものではない。
仮に修正を指示され、あらためて立会人を付けて実況見分をやり直したとしても、1回目に行った結果と異なった結果になるという性質のものでもないのである。
しかし、その実況見分が交通事件捜査ではいかに杜撰に行われ、それを警察組織として容認している場合がある実態を
いずれ近い将来に示していきたいと考えている。

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交通事故調査・鑑定を行う会社として

2014年05月09日 · コメントは受け付けていません。 · 未分類

交通事故調査、鑑定を行う会社として是非立ち上げたいと考えていた交通事故遺族の自助グループ「みやぎ交通事故遺族の会」を
平成26年4月20日に発足させることができました。
多くの方々のご支援があったからこそ可能となったもので深く感謝申し上げます。
宮城県に交通事故遺族の自助グループを立ち上げることは、本年1月1日のコラムで当社の本年の目標の一つに掲げていたことで
ようやく一歩を踏み出すことができました。
企業として行う社会貢献事業の一環で、一人でも多くの心に傷を負ったご遺族の力になりたいと
代表に就任した佐藤早織とともに願っております。
このような交通事故被害者遺族が自主的に行動を起こす意義は大きくマスコミ、メディアでも大きく取り上げていただいております。
画像は5月7日、TBC東北放送18時のニュース「Nスタみやぎ」の放送です。
交通事故の当事者となってしまい、深い心の傷を負っている方に、とにかく誠実に応えてあげたい、その思いでいっぱいです。
交通事故調査・鑑定を業とする企業として、決して被害者遺族のために活動しているものではありません。
当社は「訴訟法上の真実」と「本当の真実」を限りなく一致させるように調査鑑定することを存在目的としています。
それが加害者にとっても被害者にとっても心が救われることになると考えているからです。

やはり交通事故調査・鑑定は被害者であれ被疑者であれ、交通事故当事者に巻き込まれてしまった全ての方々へ、いかに誠実に応えられるかが
もっとも大切なことだと思います。

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