2018年02月05日のエントリー

車の悪質危険使用は許し難い

2018年02月05日 · コメントは受け付けていません。 · 未分類

2月1日正午過ぎ、東京都葛飾区の路上で軽トラック運転手が、道路を歩行していた女性に道を尋ねるふりをして、その隙を窺い女性が腕にかけていたバックを奪い取り、女性を引きずって逃走する強盗致傷事件が発生した。

極めて悪質危険で許しがたい犯行である。
被害金品額が小さかったことや被害者の負傷程度が軽症で済んだことは奇跡的な結果論でり、悪質危険性の程度に変わりはない。
30m以上も路面を引きずられると死亡に至っても不思議ではない。
2月3日、当社はフジテレビMrサンデースタッフ、スタントマンともに検証実験を行い、路上を引きずられる人体の危険性を再現した。
もちろんスタントマンに対しても安全に関する入念な打ち合わせとチェックを行っており、実際の不意に発生する事件事故の被害者が経験する危険性は検証実験の数倍にも及ぶ。

車に身体が引きずられると、大きく2つの危険性がある。
一つは、振り落とされる時に身体が路面等に強打する危険性である。

車の加速走行は人間が走る速度よりも圧倒的に大きいから、加速後まもなくから足が路面から離れて宙に浮いてしまう。人体は重心位置が異なる頭部、胴体、上肢、下肢が連動しながらも独立して可動するため、放り出される時は複雑に回転して路上に落下し、最終的には頭部が路面に強打して重傷を負う。
もう一つは脚部が車の底に入り込み車輪に轢過され重傷を負う場合である。

今回の事件では、映像を詳細に解析すると偶然にも被害者は引きずられた直後から下半身が路面に着地する姿勢になったことが幸いしたと感じる。

この姿勢では振り落とされる時に重心位置が低く路面に接しているから身体が受けるダメージが小さくなった。
また冬場で厚手の服を着用していたから直接素肌が路面で削り取られる部分が小さくなっていたことも被害が小さくなった要因になっていたと考えられる。
逃げる犯人はひき殺してでも被害者を振り落とそうとするから本当に危険である。
映像を確認する限り、犯人は比較的早期に検挙可能な事案である。
被害程度が軽微だったから安易に処理することなく、被害者に与えた悪質危険性についてしっかり捜査して処罰を与えて欲しいと感じる。

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