特異な交通死亡事故

2015年08月16日 · 未分類

お盆期間中の8月15日、午前9時20分ころ、仙台市若林区南長沼の市道交差点で、宮城県警察官(警部補)50歳(菅野忠輝さん)が運転する乗用車と軽乗用車が出合い頭に衝突し、
その反動で乗用車が道路脇を流れている用水路に転落し、乗用車を運転していた宮城県警察官が死亡する交通事故が発生した。
軽乗用車を運転していた男性53歳と同乗していた50代と20代女性も怪我をした。

事故の発生場所を管轄している仙台南警察署によると、事故現場は見通しの良い信号機の無い交差点で、衝突後、乗用車はガードレールを突き破って横転しながら用水路に転落し、消防によって救出されたが搬送先の病院で死亡が確認された。
死因は溺死。
用水路は幅約2m、深さ1~2m程度である。

仙台南警察署勤務時代に私も何件かの事故を取り扱った記憶がある交差点である。
水田地帯の中にある交差点で、見通しを妨げるものは何もない。

交通事故とは見通しが良い、悪いという部分に発生の原因を求めても解決策に至らないことがわかる。

道路はいろいろな人が利用し、相手方が通行している。
安全確認は自分以外の人も道路を利用していることを前提にした上で行うことが大切である。

残念です。
菅野警部補のご冥福をこころからお祈り申し上げます。

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