パトカーの交通事故

2012年09月28日 · 未分類

北海道警札幌白石署地域課の26歳巡査長が27日午前4時半ころミニパトカーで警ら中、新聞配達中の47歳女性の自転車に追突、左足首を骨折させる重傷人身事故を起こしました。もちろん自動車運転過失傷害事件です。パトカーですから一般車両より慎重に運転するのは当然ですが、パトカーの交通事故というのは報道されないだけで結構頻繁に発生しているものであまり関心はありません。
私が警察車両の交通事故で特に危惧することがあります。今回のミニパトカーの交通事故で巡査長ははっきりと「居眠りをして女性に気付かなかった」と説明しているにもかかわらず、当初札幌白石署は「新聞配達をしていた女性が暗い色の服を着ていたので見落とした可能性がある」として捜査を進めたということである。警察組織というものはどうしても相手方にも非があるように捉え、組織責任の軽減をアピールしようとするのである。さらに巡査長が「見通しのよい直線道路で居眠り運転をした」と説明しているのに、さらなる報道を見ると「ミニパトカーは直前に交差点を右折している」という事実を掲げ居眠り運転の構成要件を変更し、単純な前方不注視による事故に切り替えようとしている状況が窺える。何故居眠り運転を嫌うのか?単純に捜査が面倒になるというだけではない。居眠り運転での事件送致は比較的重い刑罰が科せられ行政処分も重い。しかしそれ以上に僅かな仮眠のみで深夜早朝勤務による過労、居眠り運転となれば当然安全運転管理者である副署長の責任が生じてくる。職務と言えども、無理な警戒警ら勤務を強いていたとなれば、勤務形態そのものにかかわる重大な問題となるからである。
女性の一日も早いけがの回復と誠意ある道警の対応を祈ります。

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