交通違反切符偽造事件

2013年05月01日 · 未分類

警視庁は交通違反切符を偽造したとして22歳の男性巡査を虚偽有印公文書偽造、同行使などの疑いで書類送検したという報道した。巡査の処分は減給3ケ月(100分の10)の懲戒処分で、同日巡査は辞職である。

この巡査は東京都荒川区の道路で携帯電話で通話しながら運転していた40代女性ら4人の取締りを実施したが、4人とも違反事実を否認して署名押印も拒否した交通違反事件で、「否認事件の場合、作成書類が増えるので面倒くさいと思った」という動機で自分で違反者に成り代わって署名したというものである。

このような考えで違反切符処理をしている警察官が違反を現認したと言われても、4人の携帯電話通話違反についても事実であったか疑わしくなってしまう。

警察官は間違いは犯さない、警察官はいつも正しい文書を作成するという前提で成り立っている現在の捜査手続きが崩壊していると感じる。この巡査の不正行為は2011年11月から2012年3月の出来事であり、それがこうして表ざたになり事件が発覚するまで各級幹部や警察署の取締係、運転免許課行政処分係などチェック機構が全く機能していないことを裏付けている。

この巡査の行為は全国都道府県で初めて発生したものではない。これまでにも数多くの類似案件が発生している。切符制度も含め見直しを真剣に検討する時代が到来していると感じる。

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