倫理法人会(3)

2012年03月27日 · 未分類

仙台広瀬倫理法人会第330回経営者モーニングセミナーでした。今日は「人は鏡、万象はわが師」の考え方を、いいえ、「実践」すべきことを学びました。人を改めさせよう、変えようとする前に、まず自ら改め、自分が変わればよい。よく言われていることです。
自分の意見、主張を通そうとする時、他人の意見を誹謗中傷したり、ヒステリックに高声をあげたりする方をたびたびお見かけします。相手の人を直そうとした時、鏡に向かって、顔の墨を消すに、ガラスを拭こうとしていたので、一向に落ちず、ただイラついて高声を上げ続けているのです。冷静になって自分の顔を拭えばよいことを見失っているのです。
経営者として、代表者として、家長としてそれぞれの立場で他人を改めさせようとしたら、まず自分が変わればよい、そうすればその通りに変わっていくというのです。
この考え方はトップダウン方式の警察組織に20年以上も浸かっていた私には新鮮でなりません。組織としての方向性(捜査の方向性も含めて)を変えるのはより上位の階級の、突き詰めると組織の長の「考え方」であり、それは指示、命令として法的な根拠によるものだから、長、自らが行動で示す性質のものではないのです。
こういった構造では組織人に「倫理」というものが育たないのは当然です。一糸乱れぬ統率のとれた行動をとる必要から生まれた階級制度で巨大組織を束ねるには必要な組織形態なのです。しかしその短所として、倫理という人の絶対的な「心」は、指示、命令では伝わらず、これが不祥事の根源だと感じます。

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