無効な一時停止標識による取締り

2015年09月07日 · 未分類

静岡県警は、焼津市の交差点に設置されている一時停止の標識が15年間公安委員会に届け出ないまま運用していたことを明らかにした。
また、過去5年間に現場で取締りを受けた7人の処分を取消した。

この標識は公安委員会に届け出ないまま平成12年から運用が始まっていた。
15年間で記録に残る取締りを受けた人は7人ということで、その7人の処分は取り消される。

しかし、15年間で7人しか検挙された人がいないというのは腑に落ちない。
記録にない分についても領収書がどがあれば反則金の返還に応じるとしているが、この説明も腑に落ちない。

そもそも領収書、実際には反則金7000円を仮納付した際に銀行から戻される1枚目の領収印が押されたものであるが、
違反日時も場所も書かれていない。
むしろ交通違反歴の有無は県警が把握しているもので、誠意をもって還付業務を行うのであれば
県警自らが誤検挙者の抽出作業を行ったほうが確実だと感じる。

このような標識の効力不備の事案は毎年散見され、その都度、再発防止を約束しているが
繰り返されている。

一斉に現存する標識の状況を調査することは事実上不可能である。
標識を管理して取締りを行うということは基本的なことであるが、
管理は不確実な人が行っており間違い、見落としがある。

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警察官の飲酒運転交通事故に呆れた

2015年08月29日 · 未分類

以下、NHKオンラインニュースの掲載

警察官が飲酒で当て逃げ疑い 懲戒免職
山梨県の鰍沢警察署の22歳の巡査が先月、飲酒運転をして信号を無視し、回送中のバスに衝突してそのまま逃げたとして、酒気帯び運転や当て逃げなどの疑いで書類送検され、懲戒免職となりました。
書類送検されたのは、鰍沢警察署に勤務する22歳の巡査です。
山梨県警察本部によりますと、巡査は先月18日、山梨県甲斐市の県道の交差点で飲酒運転をして信号を無視し、回送中の路線バスに衝突してそのまま逃げたとして、酒気帯び運転や当て逃げなどの疑いが持たれています。
バスの運転手にけがはなく、警察はバスの運転手の話などから巡査の車を特定して、事故の3日後に事情を聞いたところ、容疑を認めたということです。
調べに対して巡査は「飲食店2軒で酒を飲んだあと友人の家に向かう途中だった。酒を飲んでいたので怖くなって逃げた。過去にも複数回、飲酒運転をした」と供述しているということです。
警察は「事故の3日後になって巡査から話を聞き、飲酒の検知もできなかったことなどから逮捕はしなかった」と説明しています。
山梨県警察本部の前田尚久警務部長は「飲酒運転を取り締まる警察官として許されない行為で、深くおわび申し上げます」と謝罪しました。
巡査は28日付けで懲戒免職となりました。
以上、ここまでNHKオンラインニュース

過去に遡った正直な自供はひとまずおいて、巡査の遵法精神の無さに呆れるばかりだ。
このような警察官に拳銃を貸与し捜査権を与えていたことに恐怖を感じる。

また3日後の事情聴取で飲酒検知ができなかったから逮捕しなかったという県警の対応にも疑問がある。
そうなると酒気帯び運転で送致したという報道発表も疑わしい。

どんな捜査をおこなって酒気帯び運転を立証し送致したのだろう?
この山梨県警の飲酒運転事故事件、まさに現職警察官が「逃げ得」を実践し、県警が「逃げ得」を寛容に受け入れたことになる。

地元メディアはどう報道しているのだろう?
これでは飲酒運転事故を起こしたらひとまず現場を離れて逃走し、アルコールが抜けてから出頭するという風潮を県警が助長し立証しているようなものである。

飲酒運転発覚免脱罪の制定過程に逆行する県警の発表に感じる。
飲酒運転撲滅に取り組んでいる多くの任意団体、飲酒事故で命を奪われた被害者遺族団体などは納得できないと思う。

確かに発覚免脱罪は人を死傷させた場合に適用される法律で、今回のように事故による死傷者が無い物損事故は対象外である。
それも方の盲点なら、悪用されつづけるとかんじる。

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神奈川県葉山町での交通死亡事故を解説

2015年08月29日 · 未分類

8月23日に発生した葉山町の交通死亡事故はすぐ近隣に葉山御用邸や葉山警察署があり、警察官が多く警戒している場所である。

当社佐々木が8月26日、テレビ朝日ワイドスクランブルで事件の解説を行った。

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そんな場所で海水浴客が歩いている12名の列に猛スピードの乗用車が突っ込んだ。
しかも乗用車はそのまま逃走。
この事故で23歳の女子大生が死亡したほか、27歳女性が意識不明の重体、男性も重症を負った。
乗用車の運転手は事故発生から約1時間後に葉山警察署に出頭し逮捕された。

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逮捕された20歳の男からは出頭時に基準値を超え0.3ミリグラムのアルコールが検知された。
男は酒は事故後、自宅に戻ってから出頭するまでの間に飲んだ。
事故を起こした後、仕事を失うのが怖くなって逃げた。

と弁解している。
こんな稚拙な弁解であっても、適切に反証しなければ捜査の敗北である。

被疑者の弁解を聞くことは捜査で求められる必要な事項である。
しかし弁解ありきから捜査が始まると真相を見誤る危険がある。

40キロ規制の道路を推定100キロを超えるスピードを出していた情報もある。
事故前から海の家で飲酒していた目撃情報もでている。

神奈川県警にはあらゆる法令を活用して真相を明らかにして危険運転致死傷での立件を期待したい。

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被害者多数の交通死亡ひき逃げ事故、神奈川県葉山町

2015年08月24日 · 未分類

たびたび各地で繰り返されている被害者が多数に及ぶ交通死亡事故。
8月23日は、神奈川県葉山町で発生した。

8月23日午後5時ころ、20歳男性が運転する乗用車が、海水浴から帰る途中の男女12人の列に乗用車で突っ込み、横浜市青葉区の女子大学生23歳が死亡27歳女性が意識不明の重体、
東京都調布市の男性32歳に重傷を負わせた。

乗用車を運転していた男性はそのまま現場から立ち去り、約1時間後に警察に出頭し、自動車運転死傷処罰法(過失運転致死傷)と道路交通法違反(ひき逃げ)の
事実で逮捕された。

出頭時に男性の呼気からは基準値を超えるアルコールが検出されたが、男性は事故後、「家に帰って酒を飲んでから出頭した」と説明している。

まったく悪質極まりない。

しかし特異稀な事件ではないことを私たちは認識しなければなりません。

北海道小樽市、東京池袋など
事件事故は私たちが生活している場で発生しているのです。

安心して道路を歩ける環境ではないのかもしれません。

事故を未然に防止する有効策は現状ではありません。

法令の整備や警察取締りの強化では防げないことは繰り返される事実が裏付けています。
自動車の安全技術がより一層加速することを期待するばかりです。

亡くなられた方のご冥福をこころからお祈り申し上げます。

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操作間違いによる交通事故

2015年08月16日 · 未分類

アクセルとブレーキを間違えて踏み込んでしまい、思わぬ重大事故に発展する交通事故が後を絶たない。
当社にも相談が多数寄せられている。

報道を注意してみていると、その多くは75歳以上の高齢者が他の年齢層の約2~5倍の高い割合となっているというデータである。

そのデータの根拠がわからないが、ひとまず当社が相談受理するものではあまり年齢による違いはないように感じる。
もっとも当社でも相談者や調査依頼者の年齢別統計はとっていないので、あくまでも感じ方かもしれない。

2015年6月23日には、鹿児島県警のパトカーがアクセルとブレーキの踏み間違えによる事故を起こしている。
この事故は鹿児島県警の警察官が高齢者向けの交通安全講習のために向かった施設の駐車場に到着し、パトカーを後退させるときに、

駐車中の無人の車2台などに衝突させたものである。
運転していた警察官は「アクセルとブレーキを踏み間違えた」と説明している。

もちろん高齢者になるとその注意力が衰えることは否定できず、過失事故を起こす確率も高くなるだろう。
しかし、車種や年齢にかかわらずヒューマンエラーは必ず発生することを忘れてはいけない。

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交通事故に直結する不正

2015年08月16日 · 未分類

8月12日開催の岡山県議会常任委員会で明らかにされたこと。

私たちが自動車免許を取得する際に通った自動車学校の職員には検定員という立場の職員がいる。
その運転技能の習熟度を見極め、将来公道で自動車を運転するにふさわしい技能を有するかを見極めている職員である。

自動車学校の検定員の資格試験の内容が、試験を管轄する岡山県運転免許センターから岡山市内の自動車学校に事前に漏えいしていた。
この問題について岡山県警察本部は県議会常任委員会でこの試験問題漏えい事実を認め、地方公務員法違反の疑いで関係者から事情聴取していることを明らかにした。

今回の問題では、自動車学校での生徒の運転技術を評価する検定員の資格試験内容が岡山県運転免許センターから、岡山県警察本部の元幹部などが再就職している岡山市内の
自動車学校に事前に漏えいしていたものである。
岡山県警察本部は県議会常任委員会の公式の場で事実を認めた。

岡山県警察本部警務部長は「県警として必要な捜査を尽くし責任をもって全容解明する所存」と述べ、
また、県議会委員からは「県民の信頼を揺るがしかねないことだ。どういう経緯でこの問題が発覚したのかを含めて報告を求めたい。」という意見をしている。

これまでに何人の検定員がいわゆる不正に検定員資格試験に合格していたのかわからない。
しかし検定員の趣旨からすれば、少なくても交通社会に必要な運転技能の見極めは交通事故に直結する重要性が存在するからである。

このような不正事案は、再発防止策を議論することど同時に、
現検定員の見直しを図るべきだと思う。

なによりも不正によって資格試験に合格したことを知っているのは
検定員本人である。

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高校生の自転車事故、警察官重傷

2015年08月16日 · 未分類

8月14日午後9時10分ころ、高知市内の県道で男子高校生17歳が乗る自転車が、高知県警高知南警察署地域課の男性警察官と衝突した。
男性警察官は転倒した際に頭を打って意識不明の重体。

高知南警察署は男子高校生を過失傷害の現行犯で逮捕した。
もっとも男子高校生は逃亡のおそれがないとして既に釈放されている。

そもそもこの交通事故はどのようなメカニズムで発生したのだろう。
報道発表によれば、現場は車道と歩道が区分されている道路の歩道上で発生した。

高知南警察署のパトカー乗務警察官が無灯火で自転車を運転していた男子高校生を発見したことからはじまる。
パトカーに乗務した警察官は自転車に停止を呼びかけながら約100mとほ並進した。

その時、歩道上には別件で現場にいた。
この警察官も自転車に停止を呼びかけたところ衝突事故が発生した。

一部報道によれば男子高校生は、パトカーの停止指示に従わずそのまま逃走した
とされるが真偽は定かでない。

また、一部報道で男子高校生は「スピードを出し過ぎてブレーキがきかなかった」と報じている。

いずれの場合でも自転車、車、飛び出し歩行者など、動いている物体は
自分の意図したとおりに停止することはできず、その結果重大事故に発展することを常に認識しておく必要がある。

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遊覧バスの交通死亡事故

2015年08月16日 · 未分類

8月14日午前11時40分ころ、岩手県奥州市衣川区にあるレジャー施設「とうほくニュージーランド村」で、埼玉県越谷市から遊びに来ていた幼稚園児が
レジャー施設内を巡回運行している遊覧バスにはねられ死亡した。

幼稚園児は父親など3人でとうほくニュージーランド村に遊びに来ていた。
遊覧バスは3両編成で先頭車両が後ろ2両の客車をけん引する構造になっている。

幼稚園児は先頭車両のタイヤに巻き込まれた模様である。

レジャー施設園内を巡回する遊覧バスであれば、速度も極めて低速、おそらく10km/h以下であっただろう。
それでもやはり死亡事故は発生する。

老若男女、だれもが絶対安全に遊べるはずの遊園地であるがそれでも死亡事故は発生する。

人と車両が共存する場所では、そこに僅かなニューマンエラーが発生すると
事態は極めて重大な結果を招く。

ご両親のお気持ちを思うと胸が張り裂けそうです。

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特異な交通死亡事故

2015年08月16日 · 未分類

お盆期間中の8月15日、午前9時20分ころ、仙台市若林区南長沼の市道交差点で、宮城県警察官(警部補)50歳(菅野忠輝さん)が運転する乗用車と軽乗用車が出合い頭に衝突し、
その反動で乗用車が道路脇を流れている用水路に転落し、乗用車を運転していた宮城県警察官が死亡する交通事故が発生した。
軽乗用車を運転していた男性53歳と同乗していた50代と20代女性も怪我をした。

事故の発生場所を管轄している仙台南警察署によると、事故現場は見通しの良い信号機の無い交差点で、衝突後、乗用車はガードレールを突き破って横転しながら用水路に転落し、消防によって救出されたが搬送先の病院で死亡が確認された。
死因は溺死。
用水路は幅約2m、深さ1~2m程度である。

仙台南警察署勤務時代に私も何件かの事故を取り扱った記憶がある交差点である。
水田地帯の中にある交差点で、見通しを妨げるものは何もない。

交通事故とは見通しが良い、悪いという部分に発生の原因を求めても解決策に至らないことがわかる。

道路はいろいろな人が利用し、相手方が通行している。
安全確認は自分以外の人も道路を利用していることを前提にした上で行うことが大切である。

残念です。
菅野警部補のご冥福をこころからお祈り申し上げます。

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痛ましい交通死亡事故

2015年08月02日 · 未分類

7月31日午後8時40分ころ、宮城県石巻市北村の道路を横断していた小学1年生の男子児童が乗用車に跳ねられ死亡する交通事故が発生しました。
現場の道路は片側1車線の見通しのよい直線道路です。

児童は通っているサッカークラブの保護者会のため、事故現場近くの店に両親と来ていて事故に遭いました。

夏休みに入ったばかりで、これからいろんな楽しみがあったのに一瞬で奪われてしまいました。
とても残念です。

私は石巻警察署に5年間勤務しており、現場の道路はよく知っています。
何の問題もない普通の生活道路です。

防げた交通事故だと思います。

こころからご冥福をお祈りいたします。

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