緻密な捜査が望まれる重大交通事故

2015年05月20日 · 未分類

5月20日午前9時過ぎ、神奈川県相模原市へ交通事故調査に向かうため新幹線移動中、大阪に住む友人から豊中市でまたもや理不尽な交通事故が発生し、ネットニュースを見て欲しいと連絡を受けた。

大阪府豊中市で20日午前7時50分ころ、登校中の小学生の列に車が突っ込み小学生5人が怪我をした。
7歳の男児が重傷、他4人が病院に搬送された。

警察は車を運転していた女性を過失運転至傷の疑いで逮捕し事情を聞いている。

このような事故は全国でよく聞くが、徹底した捜査が望まれる。
大人な作る交通社会で児童が犠牲になるのは許されない。

運転手の単なる過失の捜査だけではなく、通学路の設定、歩車分離を実現する取り組みなど、運転手を処罰する目的の捜査に加え、再発防止には何が必要かを合わせて考えて欲しい。

怪我をされた児童の1日も早い快復を願います。
お見舞い申し上げます。

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千葉県船橋市での交通事故調査

2015年05月18日 · 未分類

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今回は千葉県船橋市での交通事故調査に出かけた。
これまでにもこのコラムを通して、現場の大切さを取り上げているが
今回の調査でも、やはり図面上ではわからないことがたくさん判明した。

アスファルトの上で被害者が最期に見た景色を
自分の目で確かめることから調査を始めたい。

これからも徹底して現場を調べたいと思う。

それにしても船橋の県道、
5月14日に現地調査した山形県の国道13号とそっくりだった。
現場に立った時、記憶の錯誤を感じた景色だった。

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警察車両による交通死亡事故

2015年05月18日 · 未分類

警察車両が関係する死亡事故というものは意外に多い。
先日の俳優萩原流行さんの死亡事故も警視庁護送車が関係している報道が流れている。

5月15日、岐阜県警は平成26年12月、岐阜市内の県道で、捜査中の警察官が男性を車で跳ね死亡させた事故で、岐阜県北署刑事1課の男性巡査を
自動車運転死傷行為処罰法(過失運転致死)の疑いで岐阜地検に書類送致した。

岐阜県警の発表によると、男性巡査は平成26年12月20日未明、岐阜市内の県道で捜査用車を運転中、大垣市の男性を跳ねて死亡させた。
巡察は同乗の県警捜査1課の巡査部長と捜査中だったもようで、事故の取り調べに対し「気付いた時にはぶつかっていた」と供述していた。

岐阜県警はこの巡査を本部長訓戒処分とした。
(本部長訓戒処分とは、懲戒処分にあたらない警察組織の内部処分)

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山形県国道13号での交通事故調査

2015年05月14日 · 未分類

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1年ぶりに山形県に入り、国道13号で発生した交通死亡事故調査を行った。

なぜ事件事故の推移がこのような事態になってしまうのだろう?
仙台の事務所を出発する時からずっと考えていた。

そんな時、千葉県在住の友人柳原三佳から電話があった。
交通事故にまつわる様々な問題点を話しながら調査地点に向かった。

私なり結論づければ
やはり初動捜査の重要性を捜査員は理解すべきだということになる。

運転手や目撃者の記憶から始まる捜査は誤りが生じやすい。
初動捜査は、運転手や目撃者立会の実況見分よりも、まずは
現場や車に残されている客観的な痕跡がどのような経過で作られたのかをしっかり記録すること
最重点事項にすべきではないかと思う。

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萩原流行さんの死亡事故、再実況見分

2015年05月14日 · 未分類

4月22日オートバイ乗車中に交通事故で亡くなった萩原流行さんの実況見分が5月14日、事故現場道路の3車線100mを完全封鎖して実況見分が行われた。
この交通事故は当初、警視庁護送車の関与を認めず、「組織保身」の疑いとメディアから批判が相次いだ。

本日は事故に該当する3車両を使用し、さらに萩原さんに見立てたダミー人形を実際に乗用車で轢いて事故状況を再現した。

ダミー人形を実際に乗用車で轢く再現がどんな意味があるのかわからない。
関係車両全体の位置関係を特定するためなら、ダミーの轢過再現は必要ない。
また、ネットで配信されているダミー人形を見ると極めて簡易なもので轢過時の衝撃などを確認するには全く機能を果たさないものだと感じる。

当社も施設を借りて人体衝突実験や人体轢過実験を行うことがある。
それと比べるとダミーは轢過実験にはふさわしくないダミーのように感じる。(あくまでも外見上から判断できる範囲)

つまりダミーの使用は詳細に実況見分を実施していることのアピールとして用いているように感じる。
このへんについてネット配信のニュースでは「劇場型実況見分」と見出しをつけている。

惑わされてはいけない。

私はこの再実況見分の様子を見ていない。
しかし、配信されたニュースを読むと萩原さんの妻は実況見分中に、該当車両3台の一が違うと踏み込んだ。そして「なんでこんないい加減なことをするの!」「警察ひどいですよ!」と
激怒する場面があった様子である。

やはり事実を少しづつ変えようとする意図が見え隠れしているのかもしれない。
ご遺族に対して少しでもそのような疑念を抱かせる捜査は不適切と言える。

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駐車場内での交通事故処理対策について

2015年05月13日 · 未分類

コンビニや大型ショッピングセンター、ホテルなど、車を運転する人が必ず利用する場所が駐車場です。
駐車場というスペースは道路交通法などで定められた統一のルールがなく、また、車を運転中の人も運転を終えた人も、これから運転しようとする人が
混在しているため意外と交通事故が多発する危険な場所と言えます。

道路のように車が高速度で走行していないからといって安心はできません。
たとえ低速であっても、車は車です。人がまともに衝突されると簡単に転倒し、場合によっては死亡という結果になった
事例もたくさんあります。

駐車場であっても交通事故が発生したらまずは警察に届け出ることが必要です。
そして、警察官にしっかりと車の損傷程度を確認させることも必要です。

損傷が極めて小さく、事故によるものなのかはっきりしないという時もあります。
このような時は、あやふやな状態で終わらせることなく、
きちんと最後までその傷が事故によるものか、違うのかをはっきりさせてから別れるようにすることが
大切だと思います。

一つの判断基準として、傷の大きさや高さが矛盾しなかいなどを検討することだと思います。

今朝、交通事故専門の看板を掲げている弁護士ニュースが目にとまりました。
忠告として安易いその場で示談はしない。
これはもっともだと思います。

しかし、もう一点の忠告を見て愕然としました。
保険会社に任せるのが得策だということも覚えておこう。
というのである。

示談による早期円満解決を図ろうとする弁護士の立場とすればそうなってしまうのかもしれない。
しかし交通事故専門の看板を掲げているのであれば
やはり、安易に保険会社に頼るな
という忠告を発して欲しかったと思います。

私からの忠告とすれば、保険会社から示談交渉の仕事を受けている交通事故専門の弁護士も多数存在することを
交通事故当事者になったら思い出すべきだと思います。

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名古屋での交通事故調査

2015年05月12日 · 未分類

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5月10日、名古屋駅前の交通事故現場に赴いた。
名古屋は会社設立当時から欠かさず様々な態様の交通事故を調査している。

今回の態様も頭をひねる。
いや、おそらく純粋な交通事故形態をそれぞれの利害関係者が事実を歪曲して表現し
難しい態様の交通事故に変化させているように思えてならない。

複雑にしたうえで落としどころを模索しているのかもしれない。
この事件も年末まで処理できればよい方で来年まで年を越してもやむを得ないかもしれない。

まずは純粋に事故状況を再現することから始めたいと思う。

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トラック協会の交通事故防止活動

2015年05月12日 · 未分類

茨城県トラック協会の会員が、県警と国土交通省茨城運輸支局、茨城労働局に会員1万人以上の署名がされた「安全宣言書」を提出したニュースを拝見した。
素晴らしい取組みだと思う。

「安全宣言書」はトラック1万台あたりの交通事故死者数を2人以下に抑えることや、ドライバーの体調管理を徹底し、事故の撲滅を図ることを掲げ、茨城県内の運送業者など643社1万1727人が署名した。
茨城県トラック協会によると、平成25年に茨城県内ナンバーのトラックによる全国の交通死亡事故は20件(死者数20人)で、トラック1万台あたりの死者数は4.9人。死亡事故件数は47都道府県中ワースト4位となっていた。
こうした事態を受け、プロとして一件でも事故を減らしたいという願いが込められている。

当社も茨城県大子町で発生した大型トラックによる交通死亡事故を3年にわたり調査した。(トラックは茨城県外ナンバー)
また、当社はトラック協会の交通事故防止活動には機会があれば最大限の協力をしたいと考えている。

当社の過去の活動

交通事故防止活動・東京都トラック協会

交通事故被害者の実態を理解してもらうために

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検察審査会の事例

2015年04月25日 · 未分類

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2015年4月25日、河北新報朝刊記事である。(注)当社はこの事件に関わっていない。

新聞報道だけの情報なので、具体的なことは不明である。
しかし、衝突地点が被害者の主張と異なる、被害者を実況見分に立ち会わせなかった点にも疑問が残る、という理由で不起訴不当議決をしたことは
大きな評価だと感じる。

当社は現在長野県で発生した重傷事故について、まったく同様の案件を調査している。
被害者が重傷を負い救急搬送されている間に、被疑者立会の実況見分が実施されすべての事故態様が形作られたものである。

きっと多くの被害者の方が経験していることだと思う。

警察捜査として必ずしも被害者立会の実況見分は必要ではない。
しかし、主張がことなる時は実況見分は欠かすことができない捜査活動だと感じる。

怪我の回復をまって当社も長野県の事件、しっかり取り組みたいと思う。
勇気をいただいた仙台検察審査会の議決である。

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警察官がひき逃げ交通事故・埼玉県警

2015年04月25日 · 未分類

埼玉県警草加警察署生活安全課の42歳巡査部長は、4月3日午後11時ころ埼玉県草加市北谷の国道と市道のT字路交差点を乗用車で左折した際、自転車に乗っていた男子高校生に衝突、転倒させて肩や膝に軽傷を負わせたのに、
事故の発生を警察に届け出ず、被害者をのまま放置して逃げたとして、ひき逃げの疑いで逮捕された。

警察は目撃情報から車の所有者である巡査部長を割り出し、事情聴取したところ容疑を認めた。
巡査部長は容疑を認めている。

当時、巡査部長は勤務を終えて帰宅途中で、逮捕されるまでの2週間を通常勤務についていた。

草加警察署の副署長は「署員が逮捕されたことは誠に遺憾で、関係者にお詫びいたします」とコメントした。

多くの市民の方は、どうして現職の警察官がひき逃げなんてするんだろう?
素直な疑問だと思う。

警察官が交通事故を起こしても、法令にのっとった通報、救護措置などをきちんと行っていれば内部処分として注意こそされるが免職になることはない。
しかし、実際に事故を起こすと顛末書なり始末書なり、経過報告書など非公式な書類の提出を求められる。

その煩わしさから逃れようとするのが、現場から逃走しようとする大きな理由になっていると感じる。

たとえ軽傷であっても本案件については
厳格に正しい、誠実な事故捜査が行われることを望む。

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