警部補の酒気帯び運転事故

2013年09月29日 · 未分類

9月21日から9月30日までの10日間は秋の交通安全県民総ぐるみ運動実施中である。私個人的には恒例行事化してあまり意味のない運動だと思っている。
安全運動などは通年のことだと考えているからである。

それでも熊本県荒尾署刑事課勤務の43歳警部補が9月28日午後6時30分ころ、軽自動車を酒気帯び運転して60代女性に接触する交通事故を起こし
負傷させていたことを発表した。
事故現場で呼気検査を行ったところ呼気1リットル当たり0.37ミルグラムのアルコールが検知された。

警部補は道路交通法違反(酒気帯び運転)で現行犯逮捕されたが、女性が負傷していることから今後は
自動車運転過失傷害罪でも送致されることになる。

警部補は自宅でビールなどを飲んで仮眠した後、車で金を下しに行く途中だった」と飲酒運転動機を述べている。

交通安全機関中、県民に広く交通安全意識を高めてもらう機関
としているが、このような事件ばかりが続くと
県民に期待する前に、組織内部の浄化、意識の啓発の方が急務だと感じる。

熊本県警監察課は「県民に対して深くお詫びする。職員の指導を徹底して再発防止につとめる」とコメントを残した。
まずはこれまでに飲酒運転に対する職員の指導を怠っていた上位階級者から責任を取るべきだと思う。

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事件事故被害者の集い

2013年09月29日 · 未分類

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事件事故の犠牲になり理不尽にも生命(いのち)を失った多くの被害者がメッセンジャーとなり生命の大切さを訴えている。
生命のメッセージ展。

いわて被害者支援センターの犯罪被害者に対する質の高さを実感した。
岩手県警被害者対策室の取り組み方も質の高いものだった。
生命のメッセージ展との協働に真摯に取り組んでいた。

今年5月に仙台でも大がかりな生命のメッセージ展を開催した。
その時、宮城県の被害者支援センターにもお声がけしたが断られた。もちろん警察官の協働など皆無だった。
これほど都道府県によって被害者支援に対する取り組みにも強弱があることを知った。
そしてその違いは、たった一人の担当者の、被害者支援に対する認識の強弱によるものであることも知った。

どんなに素晴らしい理念を掲げた組織でも
代表者が組織を私物化したなら公益性はなくなり腐敗する。

隣県の宮城と岩手でも対象的だった。

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静岡県での交通事故調査

2013年09月22日 · 未分類

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最近は報告書作成に追われており、現場確認などは先送りにしている事案が数件あります。
今日は都合よく静岡市内に行く調査予定になっていたため、チェックイン前に事故現場に立ち寄ってみることにしました。

話に聞いていた以上に交通量が多く驚きました。
これでは正確に道路の計測をするのは難しいです。

しかしもっと驚いたのは、保険会社嘱託の調査会社が作成せいた相手方調査報告書の事故状況図を見ると
片側1車線の道路で作成されていることです。
その図面下部には丁寧に縮尺200分の1とまで記載されているのですが
全くどのような現地調査を実施したのか疑うしかありません。

もう一度しっかり現場の図面を作成することから始めなければなりません。

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繰り返される警察官の飲酒運転

2013年09月18日 · 未分類

神奈川県警戸塚警察署の40歳男性巡査部長が呼気1リットル当たり0.15ミリグラムのアルコールを含有する状態でオートバイを運転し検挙された。
監察官室発表の報道では、8月30日、同僚らと居酒屋で飲酒し、戸塚駅駐輪場に止めていたバイクで自宅に帰る途中、県警が実施していた検問で飲酒運転が発覚した。

本案件については、現行犯逮捕されず交通切符(赤切符)処理された。
巡査部長の処分は停職6ケ月の懲戒処分であるが、9月13日付けで依願退職扱いとなった。

このような報道を聞くたびに失望してしまう。
折しも、現在私は神奈川県警取扱いの交通死亡事故の調査業務に従事している最中である。
遺族の気持ちを考えれば、飲酒運転を無くすことができない県警の捜査結果を信用できなくなるのは当然である。

神奈川県警は警察官の絶対数が多いから不祥事も多いのは当然なんていう言い訳はない。
全国警察組織で警察職員の飲酒運転が自らの組織力で、例外なく皆無にすることができないのであれば

トラック運転手、タクシー運転手など職業運転手に協会を通じて飲酒運転絶無などと主張できる立場ではない。
一般市民に対しても、飲酒運転撲滅、酒類提供店撲滅など立派なことを言える立場ではない。

巡査部長本人は「県民に対して申し訳ない」と反省しているとされているが、それだって信用できないではないか。
巡査部長は初めての飲酒運転だったのだろうか?
私が現職の頃は、よく同僚上司から「飲酒運転や無免許運転は初めてやって取締りを受けることなんてない。取締りを受ける人は過去から常習的にやっている人だ」
と教えられている。

もう取調べも終わっているだろうが、常習性の有無は明らかにして欲しし。

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交通事故調査

2013年09月17日 · 未分類

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桜島を見ながら交通事故調査の、盲点を追求しておりました。
なにより、せっかく保険会社を離れて事故調査の依頼をしたのに全く根拠のない持論に固執している交通事故鑑定人を選任するのか疑問です。

弁護士の先生方も警察作成の実況見分調書を疑うこと無く信用しているのです。

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白バイ隊員の殉職事故

2013年09月12日 · 未分類

地元紙を開いたら非常に悲しい報道が目に入りました。
8月31日の当ブログで記載しましたが、8月29日に自損転倒し道路脇の電柱に衝突した宮城県警察交通機動隊の32歳白バイ隊員が9月10日午前8時過ぎに息を引き取りました。

私は平成元年から平成22年まで宮城県警察官として奉職しておりましたが、その間にたくさんの殉職事案を見てきました。ほとんどの殉職事案は交通警察業務に従事していた警察官です。
白バイ隊員はこれで2人目です。

私が退職する前に勤務していた本部留置管理課で、今回亡くなられた白バイ隊員と一度だけ話をしたことがあります。
私は白バイ隊員のお父様と一緒に交通機動隊で勤務したことがあり、白バイのことやお父様のこと、交通機動隊のこと、取締りに関することなどを共通の話題として話したのです。

非常に残念です。
死亡を告げる新聞を読んだ時から、今日一日、気力が湧きません。

白バイ隊員はよく訓練をしています。だから一般ライダーよりは多少運転技能は上手です。
でも、転倒するとその後の経過は白バイ隊員も一般ライダーも変わりはありません。

命を犠牲にしてまで交通違反者を検挙する意味など全くありまえん。

残念です。

心からお悔やみ申し上げます。

合掌

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宮崎県での交通事故調査

2013年09月09日 · 未分類

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今日一日、弁護士と共に宮崎市内で必要な活動をいます。
これから新しく始まる裁判に向け十分な打ち合わせをしたいと思います。昨夜の飛行機の中からいろいろな問題点を想定して、ホテルに着いてからもiPadにある事故現場写真などをしっかり頭に焼き付けていました。

気がつけばすっかり夜が明けていました。
何故これほど遺族が交通事故調査に労力をかけなければならないのか?

そんな疑問も湧いてきて、答えを探せばやはり初動捜査の基本的な誤りが司法書類として作成されたことになります。

最高気温29℃、まだまだ暑い宮崎ですが汗を流して正しい交通事故の再現を果たしたいと思います。

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適正捜査の必要性

2013年09月07日 · 未分類

適正捜査は当然の基本であることを示す事案の報道を目にしました。
2013年6月、兵庫県警飾麿署交通課でレーダーを使用して速度違反の取り締まりを行った際、レーダー機器の日付設定を2015年と誤って設定したまま29人の違反を検挙していました。

単純な警察官の機械操作ミスで悪意などありませんが、違反日時が間違っていては処罰することができません。
明らかに西暦の誤りで、速度測定結果は正確です。それでも単純ミスだからと言って検挙することはできません。日付さえ訂正すればいいじゃない、という問題ではないのです。
書類を作成して、書類で人を被疑者と特定し、書類で人を処罰するのですから日時に誤りがあると、正しい犯罪日時が特定できなくなるのです。

兵庫県警では素直に誤りを認め、29人、全員の処分を取り消し、納付された反則金89000円返還する措置を講じました。
日時が異なる違反切符は無効であるからです。

私は兵庫県警の対応はとても正しいと思います。
これまでは警察官の単純ミス、誤記と言い続け是正して強引に違反切符は有効であると主張していたのが警察でした。

交通違反も立派な犯罪であるという意見もありますが、事案の内容が殺人、強盗、強姦など極めて凶悪犯罪ではありません。

適性捜査によって適正に得られた測定データではないのですから、人を処罰する書類として用いるべきではないと思います。
筋が通る謝罪と救済措置を講じるのですから、ミスをした警察官個人の責任も必要ないと思います。
そうやって失われた信用を少しづつ取り戻した方が、警察にとっても県民にとってもプラスになるはずです。

誤りを誤りと発表できる県警は素晴らしいと思います。
警察は適正捜査、適正書類作成こそが最も重要です。

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交通死亡事故抑止の基本

2013年09月02日 · 未分類

宮城県内は8月から続き9月に入っても交通事故死亡事故が続いています。
非常事態宣言はどうしてしまったのだろう?
全く効果をあげていません。

宮城県や宮城県警の施策が特に間違っているとは思えません。しかし非常事態宣言出動式、交通安全運動出発式、緊急連合部隊の新設、街頭活動の強化、指導取締の強化などどれも形式的であることは否定できません。

緊急連合部隊などはその典型で、同じ警察官が名前を変えて部隊員になっているにすぎないのが現実ではないでしょうか?
私も現職の頃は、警察署内兼務辞令で4つの辞令を受けていたことがあります。一応は辞令交付式とか開所式に出席させられ署長訓示を受けると、翌日の地方紙には「〜の体制を強化」と報道されていました。

実態は通常の勤務体制です。それ以外のことが出来るわけがありません。
人員には限度があります。限られた人員で最大限の効果を生み出す方策を考える時期はとっくに過ぎていると思います。
その方策の第一は、警察官個人の資質向上だと思います。

どんな素晴らしい式典も、法整備も結局は現場に出る警察官の運用にかかっているわけで、高いスキル、警察官としての資質向上があらゆる事件事故防止策の基本だと思います。

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大阪府警・自浄作用に期待

2013年09月01日 · 未分類

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このところ大阪府警の不祥事が続き、その報道も盛んである。メディアへの報道発表は府警が一斉に行うものだから発表された内容が事実とは受け止めていない。しかし、府警内の自浄作用を期待して発表を見ている。
昨年12月、留置場で騒いだ男性を公務執行妨害で逮捕した際の事件処理で、警察官が警察官を取り調べた際に虚偽の供述調書が作られ大阪地検堺支部に送致された問題。これは、警察官が被害者となる公務執行妨害事件では身内での捜査となり都合よく虚偽内容で供述調書が作成され、供述した警察官も組織上の書類として、多少事実に反していても上司が録取した供述調書に氏名押印する傾向になるのはやむを得ない。
これを防ごうとすれば、警察官が被疑者、被害者になる事件は外部機関(現在は検察庁しか存在しない)が捜査しなければならない。

それでも今回の虚偽公文書作成事件については、供述者の巡査長が仮に保身のためとはいえ、事実に反する供述調書に署名押印したことを裁判で証言したことから、身内捜査であっても徹底して府警が捜査をせざるを得ず
これを機に府警の自浄作用が全国に波及することを期待したい。

現場の警察官が職務上不適切な捜査処理をしたことを知ったなら、上位階級者は直ちに適正な捜査を指示指導すべきである。
それを「何とか適正捜査の方向にもっていこう」と署員の不正を隠蔽した捜査報告書、実況見分調書を決裁し送致するような捜査幹部は
その時点から、まさに犯罪者へ転身したようなものである。

それが組織防衛上の理由であったとしても、管理者、監督者として最も恥ずべき事件指揮である。

今回の大阪府警の問題では当時に事件処理に関わった警視正1人、警視2人を警務部付などの更迭人事異動を発令した。
署員の不正を隠蔽した供述調書作成への関与の有無などのついて捜査を本格化させる。
男性警視の1人は関与を否定しており、組織内がどろどろしているが

ここまで府警組織として傷ついてしまったのだから最後まで捜査を徹底して欲しい。
このような膿の出し方は、一時社会から非難されても
必ず信頼回復の原点になるはずである。

これまではそれができないでいたことを忘れてはいけない。

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