日本交通事故調査機構の倫理

2016年09月08日 · 未分類

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企業倫理の柱として、当社は宮城県倫理法人会仙台広瀬倫理法人会に参加しております。

9月6日、宮城県倫理法人会役員辞令交付式が行われ、平成29年度は朝礼福委員長の辞令をいただきました。

役を知り、役に徹し、役を越えない役職者の心得を胸に一年を過ごしたいと思います。

倫理法人会は、異業種交流の場でもあり、私は様々な企業経営者から貴重な経営体験や家族、家庭を学ばせてもらっております。

私が倫理法人会との繋がりを持つ最大の理由は、「自分が考えている常識が全てではない。井の中の蛙にならず大海を見て事物を判断しよう。」と感じているからです。

警察官時代、警察一家という言葉に代表される排他的志向が顕著な警察組織内の、更にその中の上司の尺度だけで、大海を見ずして事件事故処理をしてきた反省に立つからです。

宮城県倫理法人会加盟事業所3000社達成を目前にしております。
さらなる出会いと学びがあることを楽しみにしております。

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静岡市内の交通事故調査、打合せ

2016年09月05日 · 未分類

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本日のコラムはかなり生々しい。
精神的にまだ不安定なご遺族などはスルーしてもらって構わない。

4年前、高校生がバイクに乗車中、トラックに轢過されて死亡する事故が発生した。
フルフェイスのヘルメットは押しつぶされて変形し、頭部損傷も激しい。
ヘルメット外表には回転創のゴム様の付着物が肉眼でも認められる。

では何が問題になっているのか?
副検事の認識である。

警察捜査結果に従えば説明がつけられないヘルメットと頭部損傷について、副検事は「バイクが転倒した際に壊れたものだ」と結論付けたことである。

現場を知らない検察官が、物を見ず、机上の書類で捜査という名前の仕事をするとこうなる。
検察官に噛み付く法曹人も限りなく少ない。
さらにこのような結論を出す検察官は、他にも奇怪な現象を「これはおかしい」と言えないからご遺族は不信感を抱く。

ようやく素晴らしい弁護団と出会い、地味な調査を繰り返し、やっと裁判所も少し問題意識を持ってくれたようだ。

あと一息、故人の代弁者となって頑張ろう!

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虚偽作成文書による交通事故捜査

2016年09月04日 · 未分類

昨日、お母様を交通事故で亡くされた方から相談の電話を受けた。
刑事裁判か始まって初めて知った捜査報告書の数々にはお母様の非によって事故が発生した内容で仕上げられている。

警察官から受けていた説明、客観証拠と全く異なった実況見分調書や捜査報告書に驚き、警察官に確認を求めると、実際と異なる内容を記載して報告書を作成したことを認める。

虚偽記載内容は警察署長の判断を誤らせ、検察官の判断を誤らせ、裁判官の判断を誤らせて刑事裁判は終結した。

私は絶対に許せない。

お母様の名誉回復には警察官の公文書虚偽作成は公にされ刑事処罰を与えるべきと私は思うが、ご遺族にとっては想い裁判になるだろう。

小さな私の正義感よりもご遺族の意向を大切に見守ることにした。

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名古屋地裁での交通事故裁判

2016年09月03日 · 未分類

2016.9.2名古屋地裁902法廷で行われた「道路交通法違反」の裁判傍聴に行った。

この事件は平成27年7月深夜、名古屋市南区の路上で鈴木登喜夫さんが自動車に轢過され死亡、運転手は逃走し一旦帰宅。その後現場に立ち戻り逮捕された「自動車運転過失致死並びに道路交通法違反」事件である。

事件の死亡事故部分(自動車運転過失致死罪)は既に刑が確定している。

この裁判の道路交通法違反とは、運転手の行為が「ひき逃げ」となるのかを争うものである。

名古屋地検は事件発生以来、3度運転手を不起訴処分(ひき逃げは処罰しない)としていた。

しかしご遺族の粘り強い申し出や多くの支援者のお力をいただき、名古屋地検は不起訴処分を撤回し、3年の時を経て道路交通法違反(ひき逃げ)部分の起訴を決めた。

当社はこの事件の中でご遺族の協力をもらいながら実験を行い自信を持って「ひき逃げを立証し運転手を罪に問える」という結論の調査報告書を作成した。
その調査報告書は刑事裁判の中で検察官から被告側弁護人に開示され、現在は同意・不同意の意見待ちとなっている。

名古屋地検検察官も本腰を入れて捜査に乗り出してくれた。
県警の捜査協力を得て当社同様の実験を行ってくれている。
実験結果について当社はまだ把握していない。

ところで今回の裁判では鈴木登喜夫さんが轢過される一部始終を目の前で見ていた目撃者の証人尋問が行われた。
目撃証言を聞いていて当社が行った実験結果は、目撃者が事件発生当日に見た轢過事故状況を忠実に再現していると確信した。

証言を聞いて被告運転手を死亡轢き逃げ事故の罪に問えるとした検察官の判断は正しいと感じた。

また目撃証言の中では、過去3度も不起訴とした目撃者に対する検察官取調べ状況が指摘された。
検察官主尋問で、検察官は過去の検察官取調べの方向性に誤りがあったことを指摘、証言させる結果になり、まさに身を切る思いで辛く勇気がいったことを察する。
敬意を表したい。
私も事件によっては古巣の県警捜査批判をする場面が度々あり、本当に苦しくなるからよくわかる。

しかしこうやって事件の真相が明らかになり、起訴不起訴、有罪無罪が正しく決まるなら私はそれでいいと思っている。

裁判はまだまだ続く。

写真は鈴木登喜夫さんのご遺族と名古屋地裁前で再会
閉廷後、検察官説明を受けほっと一息つく佐々木

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鑑定した事故の裁判

2016年09月02日 · 未分類

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9月も相当日数の現地調査と裁判や打合せが予定されています。
9月2日、最初の出張は事件打合せとその後は、ずっと携わっている死亡事故の裁判です。

気が重くなるのですが欠かすことができない局面まで裁判が進行しており、研究したいと思います。

それは調査不足部分を補うために、自分の目でしっかり確認して対応したいと思います。

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当社交通事故調査の背景にあるもの

2016年08月25日 · 未分類

まさに渦中の警察署。
「基本的に警察官を信じたい」
私もそう願っております。

しかし鵜呑みにする危険性も繰り返し具現化されております。

当社は交通事故の刑事事件に関して、警察官の虚偽報告、過失記載が警察、検察の組織上発覚しないまま通過して法廷に持ち込まれる可能性があることを調査な大前提にしています。
勿論民事裁判も同じです。

だから実況見分調書通りで裁判をしましょうという弁護士とはうまく噛み合いません。

以下TBS news iから転載です。

神奈川県警巡査部長を書類送検、調書偽造の疑い
 神奈川県警の巡査部長が事件捜査の中で作成した調書にウソの内容を書いていたことがわかり、県警は証拠偽造の疑いで巡査部長を書類送検しました。
 証拠を偽造したとして書類送検されたのは、神奈川県警・大船警察署の刑事課に所属する40代の巡査部長です。
 捜査関係者によりますと、巡査部長は、去年10月、薬物事件の捜査の中で、容疑者の男が大麻を持っていたのを目撃した人から話を聞き、調書を作成しました。その際、目撃者は、「男が路上で大麻を持っているのを見た」と証言しましたが、巡査部長は「男が自宅の部屋の中でも大麻を持っているのを見た」と目撃者が話していない内容を書いていたということです。この偽造された調書などを基に男の自宅の家宅捜索が行われました。
 巡査部長は調書を偽造したことを認めているということです。
 神奈川県警は、「巡査部長を厳正に処分したい」としています。(23日16:58)

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交通事故鑑定の実際

2016年08月20日 · 未分類

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8月も現地調査と裁判に追われている。
その中では警察官が作成した書面が様々な影響を与えている。
捜査目的達成のためにやむを得ないかと感じる時がある。

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当然保険会社から委託を受けている調査会社が作成した報告書も毎日のように拝見する。
まぁ、ひどいなぁと感じることも度々ある。
それでも保険契約者のためになる仕事をしているのだからやむを得ないかと納得しながら読んでいる。

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弁護士が裁判上作成する準備書面とも毎日対面している。
これは少しタチが悪い。
依頼者の利益のために仕事をしているのだから、相手方を否定するのはやむを得ないと納得しているが、その否定の論述が全く交通基礎工学すら筋が通らないひどいものである。

交通事故鑑定会社が作成する「鑑定書」という題名がついた斜面もたびたびお目にかかる。
これは一番酷い。
作成費は100〜150万円だそうだが、裁判ではどのように使用するのだろう?
これは弁護士も悪い。

弁護士も交通事故の専門性が全くわからないから、鑑定書に疑問も抱かず受け取る。
結局、依頼人は経済的二次被害を受ける。

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山口県の事故調査に向かう

2016年07月06日 · 未分類

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羽田から山口県に向かう。
調査はとても重要だが、出張先で仲間と過ごす時間も勉強になる。

自分の知らなかったことを
当たり前のように知っている人がいることに気付くことは
私の財産である。

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2日がかりの調査を終えて、東京神田に戻り早速書類整理に取り掛かる。

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奈良地裁傍聴

2016年07月05日 · 未分類

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7月1日に民営化されたばかりの仙台空港から3日、大阪伊丹空港経由奈良県に入る。
目的は4日奈良地裁で行われる、交通事故ではないが非常に私には関係の深い裁判の傍聴である。

傍聴で感じたこと。
いまさら証人など殆ど興味のない証言だが、反対尋問する弁護士がよく研究していると思った。
また鑑定書を作成していると当社として、やはり誠実に作成しなければいけないとあらためて感じた。

今日は証言台に座っている鑑定人の後ろ姿がみすぼらしく見えた。
必死の言い訳に終始している姿そのものだった。

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大仏様はしっかり見ていると思う。

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南相馬市での交通事故調査

2016年07月04日 · 未分類

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3・11の震災原発事故以来、宮城県のすぐ隣であるのに遠ざかっていた福島県南相馬市。
6月最後の出張はその南相馬市。

午前4時に仙台を車で出発し現地へ向かう。
ごく普通の生活道路を雨の中、黙々と計測し運転手の視点で交差点に立つと、途端に見えてくるものがある。

この現場をどうやって裁判所に持っていくか、そこさえ正確に伝えられたら、そう感じる現場だった。

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