このコラムでも過去に効力がない無効な標識で取締りが行われる問題点を書いている。
コラム内のキーワード検索で「無効」などで検索可能。
今回は滋賀県警で無効な一時停止標識による取締りが2013年から約4年以上にわたり行われていたことが判明した。
これまでにも私は絶対になくならない、今後も必ず同じことば繰り返される。
繰り返される問題点について3点にまとめる。
① 滋賀県警で起きた今回の不祥事は他の都道府県警にとって他人事である。過去に起きた不祥事も実は滋賀県警は他人事で自らを検証しようとしていないから。
②異動を伴う規制係の警察官数人が一警察署管内の全ての標識を管理することができないこと。
③取締りを行う警察官がその都度標識の効力を考えることをしないから。
この点、今回滋賀県警地域課の警察官は基本に忠実であったと言える。
取り締まり機関の誤りは即、直接関係者に重大な影響を与える。
その自覚が警察官自信が一番疎い。
だから同じ過ちが繰り返される。
以下、毎日新聞オンラインニュース
<滋賀県警>誤って87人検挙 法的拘束力ない一時停止標識
標識滋賀県警検挙大津市
毎日新聞6月28日(火)11時16分
画像:県公安委員会の決済が漏れていた一時停止標識=滋賀県警提供
県公安委員会の決済が漏れていた一時停止標識=滋賀県警提供
滋賀県警は27日、大津市皇子が丘2のJR大津京駅前ロータリーの市道にある一時停止標識に法的拘束力がなく、誤って87人を検挙していたと発表した。反則金計約58万円や講習手数料など計約2万8000円の返還と、違反記録の抹消手続きを進めている。
県警交通規制課によると、標識は大津署が2013年に設置した際、付近の一方通行の標識や横断歩道などと同時に県警に申請したつもりだったが、この標識だけ漏れており、県公安委員会の決済を受けていなかった。今月3日、同署の地域課員がこの場所で取り締まりをしようと標識の設置箇所などを確認したところ、一時停止標識が未申請だったことが発覚し、27日に決済を受けたという。
標識が設置された13年7月12日から、問題が発覚した今年6月3日までの間、道交法違反(一時不停止)で検挙した87人の違反点数を取り消し、反則金や免許更新の際に生じた手数料の差額なども返還する。
同課の倉田成博課長は「関係者の皆様方にご迷惑をおかけしたことをおわび申し上げます。今後、再発防止について徹底して参ります」とコメントを出した。【森野俊】
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