全国的に交通死亡事故が減少傾向にある中、2013年宮城県では交通死亡事故が多発しました。
この1年を振り返って2013年交通死亡事故急増のウラにある意識として仙台放送局ニュースで佐々木尋貴のコメントが放映されました。
宮城県警の分析によれば、復興が進むにつれ大型車両の県内流入が増加したことが死亡事故多発の要因になっているということですが、
私はその分析結果がよく理解できませんでした。
同じニュースの中で宮城県警交通企画課のコメントも放映されており、その中では
運転手の気の緩みが事故に直結する危険なことと解説しておりました。
私も復興に伴う交通量の増加といったことよりも、運転手の気の緩みの方が
より現実的な事故原因ではないかと思います。
私の事務所近辺は復興にほとんど無関係な地域ですが、それでも私が知る限りにおいては4件の死亡事故が発生しております。
交通自暴事故の増減はバイオリズム曲線に似た変化があります。
警察の取締り方法や関係団体の事故防止取組に毎年何ら変化がないのに
死亡事故は増減を繰り返しているのです。
被害者・遺族を作らない社会を目指そうとする時、交通取締りの強化や刑事罰の強化といった刑事司法に手段を求めても
無理なことだと20年以上警察行政に関わってきてつくづく感じます。
道路を利用するすべての人が、それぞれの立場で安全意識を高め、気の緩みを
払拭することが究極の交通事故防止だと感じます。