出張先から事務所に戻ると注文していた本が届いていた。日本の犯罪史上稀に見る重要事件の多くで法医解剖、DNA型鑑定、薬毒物分析、遺体検案を行ってきて、今なお現役で活躍しておられる押田茂實先生の著書「法医学現場の真相」(祥伝社新書)。
私は検死、解剖としてご遺体の見分捜査手法は分かるが、法医学のような専門知識などあるはずもない。私が押田先生から学んだのは愚直に一切の妥協を許さない法医学者としての鑑定姿勢である。当然であるが法医学者としての先生は厳しい。それでいて医学無知の私にも解るように説明してくれる。
私の調査報告書は先生との出会いがあってから大きく構成が変わった。私なりに交通事故調査、鑑定の専門家としてのスタンスが明確になったと思う。
写真は一昨年、炎天下の九州で私と弁護士が行った交通事故調査の過程で押田先生の協力をいただいた後の懇親会。こんなに優しい大学名誉教授にこれまでお目にかかったことはない。
どうやらまた先生のご意見を伺うことになりそうだ。緊張する。
この時の現場は様々な出来事があった。
きわめつけは関空でTRANSIT CARDを渡される状況になった。