岐阜県粟野3丁目、ここが大きな事件の舞台となる。何の変わり映えしないごく普通の信号機交差点。
この信号機を巡って新たな事件が始まるが、まずはその現場に赴き現場の様子を直接肌で感じることにした。
制服を着ていた昔なら「実況見分」という分野だ。
まさしく犯罪事件事故現場にある有形無形の事象を五感の作用によって体得する調査活動である。私はこの調査方法をとても大切にしている。
様々なものが現場に赴くと見えてくるし、聞こえてくる。
調査依頼の中には写真鑑定や図面精査だけで鑑定依頼というものもあるが、肌で感じることができないと
要点が何であるのかが漠然として見えにくいのは事実である。
書面や写真で事件事故を把握しようとするのが弁護士であり、検察官でありそれで判断しているのが裁判官である。
それではわからない、重要な多くのことが現場にはあるから私は可能な限り現場に足を運びたいと思っている。
何年前の事件であっても現場の状況が変わりないのであれば、そこには何かが必ずあると信じている。
岐阜の調査はまだまだ続く。