7月10日、テレビ朝日スーパーJチャンネル「真実の行方」で、当社が1年以上前から取り組んでいる事件の行方を取り上げてもらいました。
交通事故捜査とは、刻一刻と証拠が逸散していく屋外の公道上で発生するため、極めて特異な犯罪事件現場と言っても過言ではありません。
このような環境下で交通事故形態が作られていく捜査の難しさは、他のどんな有名大学の教授であろうと、科捜研研究員であろうと現場捜査を自ら行ったことがない人にはわかるはずもなく、
適切な意見を述べることもできません。
少なくても交通事故捜査に関して言えば、科捜研職員が事故現場に来て自ら鑑定資料を採取するテレビドラマのような作業などありません。
これは、机上の書面で事件処理する検察官、弁護士、裁判官も理解できないと思います。
だから何故このような遺族が納得できない捜査結果が導きだされてしまうのかに
誰も適切に応えることもできなくなっているのです。
死亡事故では被疑者、加害者の証言は重要な役割を果たしますが、それは
警察官が毅然とした態度で、警察官が主体となって事件解明のために捜査を尽くすからこそ意味があるのです。
適正捜査は事件解決の要です。
適正捜査がなされれば、捜査結果に遺族は納得するものです。
これほどご遺族が捜査に不信感を抱き、怒り苦しんでいる現状があるのですらか
いかに県警が「捜査は適正に行われた」とコメントしても、それは責任回避の言動に過ぎません。
今回のスーパーJチャンネル「真実の行方」はこういった点もよく県警に取材しながら進められており、分かりやすく問題提起がされています。
現場の出ている警察官にとっては頭を抱える問題かもしれませんが
被害者やご遺族を苦しめる原因が事件処理する警察官に大きく左右されることは
理解して欲しいと思います。