交通事故被害者遺族が抱える苦悩、悲しみは千差万別で、誰かが全ての交通事故被害者、遺族の実態を代弁するということはできないと思います。
しかし、それは被害者、遺族として最も世に訴えたいことの順位が多少異なるのみで、多かれ少なかれみな感じ取っていたことではないかと思います。
平成26年9月11日、公益社団法人全日本トラック協会青年部会東北ブロック大会の場で「被害者の視点から見た交通事故」をテーマに約80分ほど講演させていただく機会がありました。
東北六県トラック協会青年部会会長ほか皆様には大変感謝しております。ありがとうございました。
会場には国交省東北運輸局宮城運輸支局長、同首席運輸企画専門官、全日本トラック協会参与様も来場しており、少しでも交通事故被害者遺族が抱えてきた苦悩などが
理解していただけたのではないかと思います。
また、このような場に参加させていただいたことで、トラック協会としても交通事故ゼロを目指し日々絶え間なく努力している姿を体感することができたことは
大きな成果でした。
運送業に携わる方は、必然的に加害者になる可能性が圧倒的に高く、被害者遺族の生の声を聞くことは苦しいことなのかもしれません。
しかし講演終了後、だからこそ被害者遺族の声を真摯に受け止め事故を起こしてはいけない運送業界のために頑張っていきますと声をかけてくださった
経営者がたくさんいたことに業界の発展性というものを感じました。
また、本講演は警察官に対して実施しる予定はないのか?といった質問もありました。
最もだと思います。
実際には一部の県警に限られていますが、ご遺族が警察学校で講演をしている実態もあります。
このように道路交通に関わる多くの方が交通事故を無くす努力に高い関心を抱いてくれることはとても素晴らしいと思います。
全日本トラック協会様の益々のご発展を祈念したいと思います。