下松市での交通事故調査

2014年09月15日 · 未分類

9月2日は山口市内で起きたの交通死亡事故の現地調査をしたばかりだ。

山口県で死亡事故調査

9月13日は下松市で発生した交通死亡事故調査を行ってる。
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(写真は友人が現地調査時の様子を撮影したものです)

日中、明るいうちに約4時間、仮想事故現場を作り徹底した事故車の見分を行い交通事故の発生状況を確認した。
かなり大がかりな実験だったが今回も防府市在住の友人や多くの法曹関係者の協力をいただき素晴らしい実験結果を得ることができた。

この実験結果を踏まえて、事故発生同時間帯の現地調査に挑むと4年前に起きた出来事が手に取るように見えてくる。

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私は白バイ乗りの経歴があり実務訓練で体得したバイクの性能はきっとどの法曹関係者より、どの鑑定調査員より詳しく知っている。今回の調査では同型バイクを使用して現場の道路を何回も走行することで亡くなられた被害者が最後に見た風景が分かった。

必死に衝突から逃れようとした被害者の精一杯の努力が痕跡になって残されていることを確証した。
初期捜査段階でこの実験ができていればと悔やまれる。

約20年、交通捜査に従事した私でも実況見分調書の図面では事故の状況が理解できないことがある。
それを裁判官が、検察官が、弁護士が公判提出された書類を机上で見ただけで正確に理解できるはずがない。
それほど実況見分調書の図面を見ることは難しい。その中には必要な多くの理由が存在しているのだ。

大学教授や保険会社アジャスター、研究施設研究員などが実況見分調書の適否を論じる鑑定書というものを度々目にするが、現場にある様々な事象を前提に作成された実況見分調書を机上で審査し、その適否を論じるのは極めて危険なことである。

刑事裁判であれ民事裁判であれ交通事故の発生メカニズムに疎い法曹関係者が、机上で審査された鑑定書をもとに実況見分調書上の事故について論争することは真相を歪める原因になる。

今回はそんなことを痛感した調査だった。

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