長野県千曲市で行われた飲酒運転取締りで、警察官が証拠を捏造した事件でうその証拠をもとに罰金刑を受けた男性の再審やり直し裁判が3月17日に行われ無罪判決が言い渡された。
この事件は平成23円に千曲市で行われた飲酒運転取締りの際に、千曲警察署の交通課長が、アルコールを含む洗浄液で自分達の息を測定して証拠を捏造したものである。
飲酒運転をした事実は間違いがなく、男性は一旦罰金刑を受けていたが、警察官の証拠捏造が発覚したことから検察官が無罪を求める再審請求をしていた。
検察官は「証拠が捏造されたことは明白なので、これらの証拠を排除して無罪にするのが相当」と述べた。
男性が飲酒運転をした事実は間違いないが、しかし証拠が捏造されたほか、飲酒検知測定前にうがいをさせるなどの正しい処置をとっていなかった。
裁判官は「証拠には警察官による捏造が認められ犯罪を立証できない」として無罪を言い渡した。
飲酒運転は悪質で許しがたい。同様に、いやそれ以上に証拠の捏造や虚偽公文書作成は悪質である。