このコラムの中でも度々、無効な標識による取締りが繰り返されている現状を述べてきている。また、これからもまだまだこの問題は続いていくことも指摘している。
確か最近では9月7日のコラムで、無効な一時停止標識による取締りを紹介したばかりだ。
その都度、警察の責任ある方々は再発防止ということをコメントしている。
それから約1カ月、和歌山県警でも無効な標識による取締りが発覚した。
もちろん県警では取締りをした4件の事案に関して反則金の還付や行政処分の抹消を行う。
誤った取締りが行われていたのは御坊市湯川町財部にある市道と国道が交わる交差点。
直進可能な交差点について直進した車両の取締りを行っていたというもの。
単純な規制担当者の人為的ミスである。
規制標識に基づく誤検挙はこの人為的ミスである。
全国一斉に徹底した見直しをすればいいのにと感じるが、それができないのが組織の不思議なところである。
和歌山県警交通企画課次席は「こうした事例を繰り返さないように努めたい」とコメントしている。
他山の石というものを自覚していなかったことが明らかだと思う。