当社鑑定書の信用性、無罪判決

2016年03月24日 · 未分類

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当社は交通事故当事者になってしまった方が、いったい事故の真相はどこにあるんだろう?という疑問にお答えするような調査活動を行っている。
だから被害者側であれ加害者側であれ、事故の真相が問題となっているならとことん調査して真相を明らかにしようと努力している。

2013年10月、宮城県多賀城市の市道で、当時小学1年生の男児が乗用車にはねられ死亡する大変痛ましい交通死亡事故が発生した。
当社はこの事件に関して被告となって起訴された自動車運転手側から事故鑑定の依頼を受けて取組んだ。

法廷では、被告に事故の過失を追及し刑事責任をおわせようとする検察官(現宮城県警交通警察官)と、元宮城県警察交通警察官の主張争いの構図になった。
当社は何度も現地調査などを行い、また映像解析のプロのお力をお借りし徹底した事故鑑定を行った結果、確信をもって被告人に刑事罰を与えるような過失は存在しない。警察捜査結果の論理には誤りがあるという鑑定書を裁判所に提出した。

捜査側は名だたる鑑定人の鑑定書で応対したが、どうしても生の交通事故現場を知らない(書面審査を2000件行った実績があったとしても)鑑定書は理論値を示すしかない。

3月23日午前、仙台地方裁判所第1刑事部で判決公判があり、「被告人は無罪」の判決があった。
裁判所が当社作成の鑑定書をほぼ採用している。

刑事事件について検察官が起訴した案件のほぼ100%は有罪確定の中で、無罪判決は本当に針の穴に糸を通すよりも難しい。
当社の鑑定書は屁理屈を述べない。
その内容も刑事裁判の中で採用され無罪判決の道筋を立てた。

当社鑑定書の信用性の高さがまた一つ裏付けられたものと考えている。

男児のご冥福をお祈りしたいと思う。

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