見通しの悪い交差点での交通事故

2012年05月27日 · 未分類

交差点はどうしても交通事故が多く発生する場所ですが、なかでも見通しの悪い交差点は注意が必要です。IMG_8588
ときおり見通しの悪い交差点での事故調査を実施していると、「相手の方が私の車の側面にぶつかってきたのですから、私は悪くないですよね?こういう場合どっちがよりわるいんですか?」と聞かれることがあります。私が現職中の時も「この事故はどっちが悪いんですか?」と聞かれることがたびたびありました。少なくても現職の警察官は「どっちが悪い」という結論は出さないはずです。理由がいろいろですが、私の場合は「この交通事故はどっちが悪い?」と聞かれても「交通事故は起きたらどちらも悪い、マイナスの生産です。起きていい事故というものはありませんから、どちらも悪いです」と答えておりました。写真のような見通しの悪い交差点での出会頭事故の場合は、道路幅員や優先道路の規定なども適用されずお互いそれぞれの責任で発生した事故と考えて話し合いを進めていかなければならないと思います。
道路交通法42条では徐行すべき場所が明記されており、左右見通しのきかない交差点に入ろうとするときは、徐行を義務ずけております。お互いに、危険を感じたら直ちに停止できる速度(徐行)で交差点に進入すれば事故は未然に防止できるということです。
「私は減速したけど、相手は減速しなかったから相手の方が悪い」という理屈はとおりません。なぜなら、なんのために減速したのでしょう?せっかく減速したのなら、事故という結果を回避するまで減速すればよかったわけで、相手の速度は無関係だからです。車同士の交通事故を未然に防止するためには、相手方の運転に期待するのではなく、自らの運転で事故を防止するという心掛けが大切だと思います。

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