4月28日、GWが始まる金曜日、仙台から新幹線で約6時間、新たな事件相談、打合せのため大阪に入る。
新たな事故調査に取りかかると、いつも思うのは刑事事件でも民事事件でも、それぞれが持っている証拠を公開しない悪意である。
民事事件であれば霜害負担の割合を決める裁判だから、自分たちに都合の悪い証拠を出さないということは腑に落ちないが、やむを得ないと思う。
しかし刑事事件は、被告人の刑事処分にかかわる問題で事案の真相を明らかにするべき立場にある警察、検察が捜査上不利になる恐れがあるからといって証拠を取捨選択するのはよくないと感じる。
裁判で有罪判決を得る目的だけに証拠を利用しており、そこには事案の真相を明らかにする目的が全くない。
証拠を指摘され、その指摘が捜査側に不利に働く恐れの不安があるなら、それはまだ捜査が不十分であるからでおる。
捜査結果が単に「訴訟法上の制度」に守られていることを利用し、不備の指摘を排除しようとするところに多くの問題があると思う。
被害者も加害者も十分に出し尽くされ検討し尽くされた証拠によって明らかにされた事案の真相にらより処罰を受け、また救済される社会に近づくように当社は努力したい。