5月31日付けの報道であるが、宮城県警仙台北警察署生活安全課の巡査部長が公文書偽造、同行使事件で書類送致され、同日付けで巡査部長は依願退職した、と報道されました。業務多忙なのか面倒だったのかよくわかりませんが、風俗業許可申請にかかる調査を行っていないのに、実施したことにして公安委員会の印を使用して許可証を交付したという事案です。この種の犯罪は、誰が被害者なのかはっきりしません。公安委員会の印、に対する信用が失われたことが被害ということになるのでしょう。しかし、私が思うには、この巡査部長が特別に稀な存在の警察官だったわけではなく、きっと全国警察を再調査すれば同種案件は次々と発覚していくように感じます。なにも今それを掘り起こす必要などありませんが、なんらかの機会にみなさんが警察許可、警察証明にかかる事案に遭遇した際には、その真偽をよく再確認することを忘れてはいけないと思います。警察官が公安委員会の委任を受けて行う事務の中で、割と身近なものとしては警察署交通課で行う運転免許証の記載事項変更手続きがあります。新住所、新氏名など警察官が免許証裏面に手書きで記載して末尾に公安委員会の印を押印するのですが、意外と間違った記載があるものです。このような記載間違いはなんら公文書偽造などの犯罪となるものではありませんが、ご自身の身分証として提示することが多い免許証住所、氏名の誤りは本人確認を求められる場合に思わぬトラブルに発展します。
それにしても、この公文書偽造事件の報道と並んで、同じ宮城県警で未解決殺人事件の情報提供を呼びかける記事が載っていましたが、どうも訴えに響くものがありませんでした。これが信用失墜の恐ろしいところでしょう。これではいけませんね、企業倫理として犯人検挙には協力を惜しみません、ちょっと情報提供を呼びかけてみましょう。
公文書偽造事件~宮城県警
2012年06月02日 · 未分類
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