2009年埼玉県熊谷市で発生した当時小学4年生の小関孝徳君が、ひき逃げされて死亡した事件。
これまでも調査の経過をその都度、可能な限りで公開してきたが、本日6月6日、ご遺族が証拠品としてご返還された着衣の公開に合わせて調査結果を公開した。
(撮影場所:当社写場)
孝徳君は紺色のシャツとGパンを着て被害に遭った。
外見上に目立った損傷はなく、このことが捜査を難航させてきた要因の一つとなっていることは想定できる。
白色の肌着は血に染まり、腹部側は生地の色さえもわからない。
事故発生から約10年を経て、ようやくご遺族(お母さま)に戻ってきた孝徳君の遺品である。
約10年の間、証拠品として警察に保管されていた孝徳君の最期の着衣について説明を求めても、ご遺族はほとんど明確な説明を受けていない。
当社ではようやくお母さまの下に戻ってきた着衣を即時郵送してもらい特殊写真撮影を行った。
一見モノクロ写真のように見える写真が特殊写真撮影の一部である。
右肩付近から腹部を通り、左大腿部へ至る痕跡が鮮明に写し出された。
腹部側にこのような痕跡が確認されると、うつ伏せになっていた孝徳君の背中側を犯人車両のタイヤが通過して轢過したというこれまでの捜査推定に疑問が生じてくる。
当社としてはご遺族を通じて今回の着衣の調査結果の全写真を県警に提供することにしている。