交通事故調査

2020年05月30日 · 未分類

ヘッドライトの照射範囲について
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夜間の交通事故ではヘッドライトの照射範囲が重要なウエイトを占める事故態様がある。
同じ自動車であっても、すれ違い用照射と走行用照射では大きく見え方が異なり、また同じすれ違い用照射でもカットオフラインの位置を変化させることでも違いがある。

単純にすれ違い用照射では、約40m前方を照射するとは言えず、当社が実施した軽自動車、普通乗用車、大型トラックを用いた実験では自動車の先端から12m先の路面を照射する車種もあった。
もちろん、12m以上遠方に光が届いているが路面から離れること光量が極端に少なくなり、黒系の着衣を着ている場合では確認が困難であった。

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また左右方向の照射範囲も大きく異なり、すれ違い用照射では左方への照射範囲が右方への照射範囲に比べて狭い。
これらは車種によっても異なる。

夜間のヘッドライトの照射範囲が問題になる交通事故では、できる限り正確に照射範囲を明らかにする必要がある。

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