交通事故調査

2012年11月07日 · 未分類

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先月末から東京都内での交通事故調査が続きました。全国各地で発生した交通事故現場に赴き新たな目で事故調査に取り組み感じたことがあります。そのほとんどが場合は日常ありふれた生活道路で発生しているということです。歩道も横断歩道も信号機もハード面の交通安全施設は十分整えられているのです。
交通事故が発生すると事後評論的に、あの場所には一時停止の標識を設置しろ、ここの道路には横断歩道を設置しろ、通学路だから信号機を取り付けて欲しい等々、安全施設の設置要望を取り上げることが多々あります。もちろん大切な施設でその意味を否定するつもりはありません。しかし、実際の交通事故は一時停止標識のある交差点、信号機が設置されている交差点、横断歩道がしっかりと描かれている場所で多く発生しているものが現実です。つまり、このような安全施設を完備すれば交通事故が防げると考えるのは短絡的だと思います。
公共の道路を利用しての交通社会なのですから、大切なのはルールを守る運転手、歩行者の意識にほかなりません。遵法精神の醸成は教育がなによりも大切だということを我々は知っているはずです。
交通事故のない社会を実現したいと願います。

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