警察官の飲酒運転事故

2012年12月30日 · 未分類

北海道新得警察署交通課の52歳巡査部長が12月29日午前8時15分ころ、ビールなどを飲んで飲酒運転をして自損事故を起こした事実で逮捕されました。報道によると自損事故を速やかに届出をせず事故から40分後に110番通報したため事故不申告の罪名も追加されているようです。
この1年間、私は様々な交通事故被害者遺族のシンポジウム等に参加して多くの有識者や事故関係者と話をする機会がありましたが、飲酒運転事故によってどれだけ多くの被害者が苦しめられているのかよくわかりました。被害者、遺族の怒り、苦しみ、憎しみは国や行政を動かすほどの原動力になっています。その被害者遺族の想いをどれだけの警察官が理解してくれているのか疑問です。警察庁では悪質危険違反の絶無や自転車のマナー向上を国民に訴え取締りを厳しくするとまで言い、強い義務を課そうとしています。ルールを守るのは当然ですからそれはそれでいいと思います。しかし全国の警察官に対しては国民に課した義務以上に強い態度であるべきだと思います。
警察官だからこそ許されないという義務が存在すると思います。
監察官の厳正に処分するというコメントの意味もわかりません。そもそも今更事実関係を調査するなどという道警監察官室は、これまでにどのような対策案を作り徹底させてきたのでしょう。その対策案が失敗なのか、ほかにもう打つ手がないならまだまだこの種の非行事案が続くことを想定しているのか、そう思えてきます。
全国警察組織に限るなら、警察官の飲酒運転は今日からでも永久的に絶無を期すことは本来当然の姿だと思います。

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