大阪で16都道府県公安委員会連絡会議というものが開催された。この会議は大都市特有の課題を協議することを目的に昭和30年に始まったらしい。今年の会議で103回目の歴史ある会議である。そして103回の歴史の中で、ようやく「公安委員会としても警察に対しての管理尾の在り方が大きく問われている」ということを今回はじめて認識したらしくコメントしている。
本年の公安委員会会議は警察不祥事が相次いでいることを受け、警察庁が定めた「警察改革の精神」の徹底に向けた取り組み状況と課題について意見交換をしたという報道もある。
そもそも警察行政に同調的、協力的な人材を公安委員会に任命しているのが過去から現在まで続いている。これでは都道府県警察を民間代表が管理監督するという公安委員会本来の目的を達成できるはずがない。馴れ合いどころか現実には警察に対する苦情要望を公安委員会に対して行っても、実際に処理しているのは警察の担当課である。
正しくないことを厳しく指摘する管理監督庁でなければ存在意義はない。それに対し警察的に弁解すれば組織の弱体化を招く恐れがあるということだろう。