仙台高裁に来ています。私がまだ現職時代から常々思っていたことですが、この日本という国では、真実を追求して、真実に基づいて処罰され、真実に基づいて救済されるべき、という当然のことが本当に難しいものです。私は警察本部留置管理課という部署での勤務経験があり、3年間、数多くのあらゆる事件事故に関する刑事裁判立会いを行いました。裁判は原則公開ですので特定の職業の人でなくても誰でも自由に裁判を傍聴することができますので、多くの方に裁判を傍聴してもらいたいと思います。
さて、その裁判というものですが、裁判とは真実が勝つのではなく、証拠を揃えた方が勝つ仕組みのように感じます。一般的に言われるように、「正義が勝つ」というものではないと、私は、あくまで私はそう実感してます。だから事実存在する数多くの事象から都合に合わせて取捨選択し、一部分を証拠として揃えていく作業の場になってしますのです。間違いに気づいても間違いを修正するのではなく、間違いでも「これが真実だ」と主張を通せばやがてそれが本当に真実として取り扱われていくから不思議です。真実の行方~それは概ね60パーセント程度の人が、まぁ、こんなもんで60点といったところだろう、というところを目指しているようなのです。100点満点の真実があっても、60点平均点の方が無難なのかもしれません。
単なる戯言を並べてしまい抽象的で意味不明のところがあると思います。みなさんと直接お会いする機会があれば具体的にお話したいと思います。でも、交通事故鑑定人なんていうものは、できれば会わないで一生を過ごした方が幸せです。交通事故の加害者にも被害者にもならないように注意して玄関から一歩踏み出しましょう
真実の行方
2012年03月22日 · 未分類
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