縁あって釜石市で東日本大震災の教訓を後世に伝えるための地域懇親会を見学している。
開催にあたっての挨拶を聞いていて
このテーマに強い関心を抱きました。
海と供に暮らす地域として、過去に何度も津波による大きな被害を
受けていた経験がある地域である。
先人たちも後世にその被害を伝えようと
様々な取り組みをしてきただろう。
しかし過去の教訓が東日本大震災では何故有効に活かされなかったのか?
この問いかけに私は震災を捉える視点が一気に変化した。
本日の地域懇親会は
当日の住民の行動を一人ひとりから証言を得て検証し
正しく後世に残そうというものだ。
実は仙台から知人のジャーナリストとこの会場に向かう途中の車の中で
理不尽に処理されて苦しんでいる多くの
交通事故被害者、遺族の思いを
どうやって後世に残す方法があるかを考えて来た。
命の犠牲を将来に無駄にしない取り組みを
試行錯誤している私たちの現状と
どこか共通しているところがあった。
私の答えはこれからである。
しかし絶対に間違いないことは風化させてはいけないということである。
正確な記録と検証。
あらゆる調査活動の基本で全てである。