警察報道について 1

2013年11月08日 · 未分類

以下は、産経新聞配信のYahoo!ニュースの全文です。

中1女子誘拐 45分のスピード解決 盗難ナンバー職質し偶然発見

産経新聞 11月8日(金)7時55分配信

中1女子誘拐 45分のスピード解決 盗難ナンバー職質し偶然発見

女子生徒誘拐事件の経緯(写真:産経新聞)

 今回の誘拐事件は、女子生徒の母親が警視庁田園調布署に連絡してから45分後に偶然、女子生徒を乗せた車を発見し無事保護するというスピード解決だった。

 母親から同署に連絡があったのは、6日午後7時5分ごろ。同じころ、今年3月に江戸川区内で盗まれたナンバープレートを付けた車が府中市方面に向かっていることがNシステム(自動車ナンバー自動読み取り装置)で分かり、府中署が国道20号などで検問を実施していた。

 同7時50分ごろ、署近くの交差点で、ワンボックスカーが赤信号で停車。同署員3人が、盗難ナンバーであることに気付いて職務質問した。運転席の羽田宏明容疑者らは落ち着かない様子で、女子生徒を誘拐したことをあっさり認めた。

 逃走していた田場龍之介容疑者も羽田容疑者らの供述などから7日に発見。捜査1課は犯行グループ全員の逮捕を待って同日、発表した。捜査幹部は「検問を突破されていたら最悪の事態も考えられただけに、府中署はお手柄だった」と語った。

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以下、私の意見です。
写真は私の地元の地方新聞(河北新報)の事件に関する抜粋です。
河北新報の記事を読む限り、事件解決に結びついたのは、警視庁府中警察署員が甲州街道で検問していた時、盗難手配の出ていたナンバープレートを付けた不審なワゴン車を発見したことになっている。
皆様がお読みになっている新聞報道はどのように記載されているでしょうか?

そしてどちらの報道が真実であると読み取れるでしょう?
警察官個人はたった1台の盗難ナンバープレートだって記憶しておりません。
するとおのずから正確な報道がどちらなのかがわかると思います。

Nシステム(自動車ナンバー自動読み取り装置)はもう一般的にその存在が知れ渡っていると思いますが、警察ではまだその具体的運用方法を明確にしておりません。
そのため、警察発表ではいかにも警察官が盗難ナンバープレートを取り付けた不審な車を検問で発見して停止させたという内容に変更しているようです。

ところで、恣意的に変更された警察発表は多くの国民の知る権利を阻害し許されることではないと思います。
ジャーナリストやマスメディアの立場にある方にとっては重大な問題ではないでしょうか。
そして、もし逮捕手続書、捜査報告書などの司法書類の中でもNシステムの存在が伏せられ、警察官の検問によって検挙につながったというストーリーが構築されたら
それは本当の真実で裁判が進行されているとは言えないと思います。

現行では裁判での真実とは、警察官の捜査報告書で造られている部分が多々あるのです。
警察官の捜査が「真実を作る」のですから、捜査を誤ると当然「誤った真実」が生み出されますが、それでも
裁判上は、その誤った真実を客観的に証明しない限り、間違いとわかっていてもどんどん進んでいくように思えます。

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